新聞報道されたコンタクト量販店における

医師名義貸しに関連して

(20031223日掲載) 

 

20031223日付産経新聞に、コンタクト量販店が眼科医のみならず眼科以外の医師と名義貸しの契約を結び、ほとんど診察をしていない医師を常勤の診療所管理者としていたという記事が一面で大きく報道されました。今後、厚生労働省が調査に乗り出すものと思われます。

 

眼鏡やコンタクトの処方には医師の診察が必要です。診療所管理者には常勤医師があたることになっていますが、非常勤となることが明らかな(それも時に専門外の)医師と契約を結び、その契約医師が不在の間は、アルバイト医師でまかなうというシステムです。経費節減のためのやり方でしょう。<眼科専門医>の間ではかねてから噂になっていた問題でした。眼科医でもない医師から処方されたコンタクトで被害を被るのは結局、患者さんご自身です。まさしく、安かろう、悪かろうの世界ですね。

 

勿論、すべての量販店がいけないというわけでは決してありませんが、「眼科専門医以外の医師が診察に当たっているのでは?」という懸念を私は以前から抱いておりました。このためコンタクトは私が処方し院外には託さないという考えを開院依頼貫いてまいりました。

 

今後もこのポリシーを守ってゆきたいと存じますので、ご理解お願い申し上げます。

 

稲山眼科医院・院長 

  稲山 貴子    

<眼科専門医>